神戸の天狗

ファンシーおかしランドのプリンセスである私ですが、今週末に誕生日を控え、日々加齢をひしひしと実感しています。その中でも最近気になるのは、耳垢がやたら出る。私が歩くと燐粉がキラキラと飛ぶ。とてもファンシー。このままでは耳が聞こえなくなり、ひどい罵倒をされても気が付かないし、森で天狗に呼ばれたり神戸のおばさんのところへ連れて行こうとされても気付くことができません。これは形而上的にも形而下的にも老化だと思います。もう駄目かもしんねぇ。ところでしばしば若い娘さん達は「若くてきれいなうちに死にたい」と偽物の歯をむき出しにして言うけど、そういう子に「そうだよねーわかるわかるー」と相槌を打ちながらそっ…と鏡を手渡したいです。私はまだまだ蕾だから、毛がふさふさ生えた白い蛾の蛹だから、今から燐粉撒きながらきれいに夜空に羽ばたく予定です。だから今死ぬわけにはいかない。多分120歳くらいの頃には空気みたいにきれいになってる。飲んだ水がミネラルウォーターになって出てくるような存在になってるはずです。