ミルクティーと煙草

ジンジャー入りのミルクティーを片手にベランダに出て煙草を吸いました。真っ黒で巨大なクレーンの影と、夜が更けるにつれ倒れ掛かってくるビルの影との間に、孤独な魂が二つ。煙に巻かれてぼんやりする私たちの真上を、世界を破壊するような音を立てて飛行機が飛んでいった。私の指から流れ出るコンソメの匂いはエネルギー。宇宙に向かって放射線状に散らばっていく愛とか電波とかです。粒子になって上昇気流に乗り、飛行機を優しく包み、TOKIOとかPARIとかにも届くし、寒さを緩和するとかしないとか。