土曜日

二日酔い。朝テレビをつけると真っ赤な衣装のUAが歌を歌っていて感激する。ジャングルの理解できない精霊のよう。時々目が覚めながらも夕方まで眠り続ける。
途中でガンダム0080を見たのだが、タイトルがどれもかっこいいな。話も面白かった。空港で泣き喚く見知らぬ女を見て「突然、この女と結婚しようと思った」とかいうモノローグが入ったら太宰みたいだよねーと思った。言わないんですけどね。六話で完結していて、一話からタイトルを挙げると「戦場までは何マイル?」「茶色の瞳に映るもの」「虹の果てには?」「河を渡って木立を抜けて」「嘘だと言ってよバーニィ」「ポケットの中の戦争」。
<参考>
http://www14.big.or.jp/~onmars/index.cgi?date=2003.06.05&pass=
http://artifact-jp.com/mt/archives/200306/usodatoitteyo.html

夜、ビデオを返しに天神へ。今まさに満開になっている椿の木が街の角っこにあって、白に限りなく近いような褪せたピンク色した花が、何かの間違いかのように咲いていた。咲いている分でさえものすごい量なのに、その木の下に落ちている花の数もまたものすごいのだ。青白い蛍光灯の下だと本当に色が褪せてしまったように見えて、まるで違う時代の写真のようだし、とにかくその椿は何もかもが間違っているような感じであった。きれいに首からばっさりと落ちてしまった花を拾い頭に髪飾りのようにして乗せて、落とさないように用心深く歩く。蜜や花粉が手についてベタベタして、死体の体液みたいな感じがしてしまい、どことなく不吉な印象の花だった。
真っ黒いビルとビルの間にある小さな空中庭園のような場所を一周し、頭に乗せていた椿の花びらを一枚一枚ちぎって歩く。歩道の上に白い道標が出来るのを確認しながら、全てがメッセージだと思う人がこれを見て後をつけてきたら面白いな、とちょっとだけ思った。夜道で迷子になっても安心だな、とも思った。
ビデオを返却してまた別のを借りて帰宅。夜中にお腹が空いたのでラーメンを食べに行き、ビデオを見たり怖いゲームをしたりしているうちに眠ってしまう。