オレンジのハムスター

数ヶ月前からお店の前を通るたびに、もうちょっと値下げしたらきっと、と舐めるような視線で見ているプラスチックのストローがいつまでたっても安くならない。薄紫の管の中をするすると液体が昇っていくところを見てみたい。
今日は妹と近くのショッピングモールへ行き、ごはんを食べて、水をごくごく飲み、くだらないビーチサンダルやコップなどを眺めて、通りかかったミスドでファンシーなドーナツを買った。私が子供の頃に食べた記憶がある、レインボースプレーがかかってるドーナツ。ピンクのチョコレートがかけてあるドーナツ。それを頬張りながら夜道を歩いて楽しかった。

この前、枕草子の真似をして遊んでいたんだけど、春はたけのこ、夏木はマリ、アキバは流、山はおばあちゃん(どこから来たのか分からないくらいに集落から離れた山道によくおばあちゃんがいる)、オレンジ色はハムスター、戦争は良くない、といった具合に単なる連想ゲームになってしまいそれはそれで面白かった。ところでショコラの「ハムスター」というアルバムの中にハムスターの曲が入っているのですが、その曲の内容を人に説明する時に「ぼくハムスター。可愛いけどすぐ死ぬよー」と言っても信じてくれませんでした。本当なのに。私の日記は「死」という漢字が多すぎるな。
ちっこいタモジはすぐ死んだ。
チーズの穴に潜り込み、チーズの夢を見ながら死んだ。