半分の死体

日曜日。廃墟を見に行く。蔦に覆われたマンションの中で猫に遭遇する。視界の隅でうごめく白い小さな蟹は、視線をそちらにやったときには既に姿を消している。一室で半分白骨化した動物の死体を見つける。半分残った死体は、半分この世にいる。毛の短い奇妙な動物が、ガラスのない窓の外から中を覗き込む。全てが砂になるのをじっと待つ猫達。そういう場所。



帰ってきて、ベッドの中からメッセ。深夜3時にはまた日曜日が終わる。