ウサギの話

恋人が飼っているウサギはコタツが好きで、中に入ったり出たりコタツ布団を齧ったりひっかいたりとコタツ生活を満喫している。コタツから出てきたウサギの耳は暖かい。コタツの横側から入って、人の間に出てくるのですが、わざわざ人間を乗り越えて自分の小屋に帰って行ったりするのでよく踏まれます。そして、その動きを何回も何回も繰り返し、時々部屋に糞をばらまく。最近はファンタスティックウンコマシーンという名前で呼ばれることもある、とっても可愛いウサちゃんです。人間のことは本棚やテレビとは違うという認識はあるようですが、顔を堂々と踏んでいったりするところを見ると(人の上で平気で粗相をするのも)やはり何も分かっていない低能な生き物なのだと思わざるを得ません。「私に抱かれたら乾燥パパイヤをあげるわよー?ウフフ」と食べ物で釣って、触らせてもらおう(性的な意味で)と思っているのですがこのように知能の低い生き物だとなかなかうまく行きません。
しかし、先週末とても恐ろしいことが起こりました。深夜にコタツでうとうとしていると、またウサギが私の顔の横にやってきました。寝たふりをしたまま薄目を開けて見ていると、ウサギは後足で立ち上がりテレビを熱心に見始めたのです!とても驚いた。寝たふりを続けていたら、私が今までに見たことがないくらい長時間後足で立ち上がったまま、テレビを食い入るように見続けていたので、怖くなって恋人を起こした。ウサギは慌ててウサギハウスに帰っていった。ウサギがテレビを見ていたことを報告して、歯を磨いて、布団に入って寝た。


犬に凝視されるウサギ。