飛行機を隠す

行橋の稲童掩体壕という、戦争中に飛行機を隠したとこを見て来た。飛行機を隠すだけあって結構大きいです。遠くから見ると、真っ黒くて大きな穴ぽこがぽっかり開いていてとても変。周りは畑ばかりののどかで平らな風景なんだけど、この穴から特攻隊が出発したり爆撃されたりしたそうな。こんな静かな場所で泣いたり笑ったり怒ったり叫んだり殺されたりした人がいたとは信じがたい。


天井を見ると鉄の骨組みがうっすら出てきてた。時々掃除してあるみたいで荒れ果ててない。でもお茶碗の破片が落ちてた。

上には木も生えてる。茸も生えてた。
あたりを散策してるときにおばあさんとすれ違った。見知らぬ土地を歩くときは不吉な容貌の老人に「あんた達、何しにきたとね?もうこの村のことは放っておいてくれんか。早う去ね」などと言われるのを毎回期待するのですが(もしくは子供に「早く帰ったほうがいいよ」と言われる)一度もそういう出来事に遭遇したことはありません。仕方ないので自分達だけでも「日が暮れる前にこの村を出よう」とかそれっぽい台詞を言うようにしています。