灯台の中
自分の情報源はなるだけ人に教えたくない。面白い場所だって嫌いな人には断固として教えたくない。でも皆に自慢したい。
- 作者: 砂田光紀,国土交通省九州運輸局
- 出版社/メーカー: 弦書房
- 発売日: 2005/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
灯台を見に行きたい。「アネモネと風速計」みたいに。百葉箱に手紙を投函して、少し不思議な友達に出会って別れるのだ。真っ白い灯台が見たい。そういえばこの前、長崎の街をうろうろしていたら小さな煙草屋さんを見つけた。見たこともないパッケージの煙草がたくさん並んでいて、言い換えると外国製のシガレットがたくさん並んでいて、もう私は大人なのだから遠慮なくお店に入って煙草くらい買ったっていいのだけど、なんとなく緊張してしまい通り過ぎた。あのお店は今度また長崎に行ったら見つけることができるだろうか。
***
私の密かな愉しみの一つである「友人の実家を勝手に訪ねる旅」ですが、住所だけ聞いてその土地に行き、どうでもいいしょぼくれた公園や川や団地のことに詳しくなって相手を驚かすのがとても楽しい遊びです。先週長崎からの帰り道にお友達の実家がある街を見つけた。せっかくなので車から降りたら、もう夜で周りは真っ暗で、畑以外に何もなく、だだっ広くて、焼き立てのパンの匂いがしていた。お友達の育った街は一晩中パンの匂いがする街。今度彼女に会ったらこっそり耳打ちしようと思う。