風で飛ばされた羽飾り

土曜日、おばあちゃんに会いに行った。寝言を言ってる人を見ているみたいで、隣に座ったけど別の次元にいるみたいだった。だからといってどうということはなく、話が出来ないのは残念だけど、まぁなんか夢でも見とるんやろかみたいな、そんな感じだった。食事の介助をしてたら、隣の席の見知らぬおばあさんがごはんを食べながら「ポッポちゃーん!ポッポちゃーん!」ってむずがって半べそで叫び出したので、不安とおかしみと悲しみと寂しさとかいろんなもの混ざって、気がつけば笑いながら涙が出ていた。鳩につつかれたんやろか。
その後、友達とごはん。パンを齧ってたら唇を怪我した。手芸屋さんでいろいろ買う。友達と別れてから、全然知らない土地の公園で遊んで、灯に群がる蛾のようにして花見の人たちを見た。ぼやけた灯の中でたくさんの人が楽しげにしていたのを、ただじっと見ていた。真っ黒い小川がオレンジ色の光を少し反射して流れていた。子供の頃、よく遊んでいたトランプのジョーカーは、家族の集う明るくて暖かい部屋を真っ暗な外から覗き込んでいて、そのジョーカーとわたしは前世で兄弟で、風が吹いてどっか行った。新しいフレーバーのアイスを食べて、毛布にもぐっていろいろ忘れて寝た。自分のことしか考えない罪悪感も、離ればなれになった兄弟のことも。
日曜日は、玖珠に遊びに行った。山の頂上でおにぎりを食べようと思ったらすごく風が強くて寒くて、もうダメばい!て思ったけど、座ったら風が当たらなくてわりと平気だった。適当な場所に座ったらやたら面白かった。台風のときもこうしようと思いながら、山を下りて温泉に入って帰りました。
呪いのアイテムことケーキ大爆発をまた発送しましたので、注文してくれたひとは刮目してお待ちください。ちなみに同封したステキなメッセージカードは、コミケのときにゆあささんが自腹切って作ってくれたのに配布し忘れたものです。有効活用できてよかったです!