科学の食べ物を作る

よく晴れた土曜の午後、猛烈な科学の匂いを胸いっぱいに吸い込みながら食品サンプル(レストランのショーケースなどに飾ってあるアレ)を作る教室に行ってきましたのでご報告します!作ったものはパフェとお寿司です。
★パフェの作り方★
まず好きなソースを作る。とろみのある透明の液体にかき氷のシロップみたいな色水(メロン、オレンジ、イチゴ、ブルーハワイ、チョコレートのどれか一種類)を混ぜて作ります。いったい何と何を混ぜていたのか、それは人の話をよく聞いてない人生の落第生のわたしには分からないのだ!チョコレートの色は本物のカラメルでつけるらしいです。わたしはイチゴにしました。女の子やけん。

次に好きな具を選びます。先生が作ってきてくださった具の中から4つ選ぶのですが、具は…具は…こんな感じだったのよ…

ギャース!こんなん選べない!タッパに入れられた色とりどりのスイーツ。桃、栗、みかん、マスカット、イチゴ、ブルーベリー、プリン、アイスクリーム、ポッキー、マカロン、パイナップル、さくらんぼ、キウイ、りんご、バナナ、オレンジなどから選びます。選べない!全部のせたい!アシスタントのおねえさんとジャンケンをして勝った人にはチョコレートがもらえました。みんなちょう真剣だった。
今の食品サンプルはロウではなく塩化ビニールで作られているとのこと。ロウだと高熱で溶けたりすることもあるからだそうです。でもたとえばカステラはスポンジで作られてたり、飲み物はゼラチンで作られていたり、作る人の工夫次第で材料はいろいろ違うみたいです。
果物など型が取れるものは本物で型をとって、それにビニールを流し込んで作るそうです。アイスクリームはマッシュポテトなどで代用して、型を作るらしい。
悩みに悩んだ末、具を選びました。

↑わたしの。イチゴ、アイス、リンゴ、ポッキー。定番パフェを作るンダ!

↑彼氏の。プリン、アイス、サクランボ、みかん、そしてジャンケンで勝ったのでチョコレートがある。
しかし、この選択が後で運命を大きく左右するとは、このとき誰も気がつかなかった…
お好みのソースを入れた器にクリームを入れていきます。今回作ったパフェのクリーム部分はコーキング材で出来ています。台所とかお風呂とか水回りを補修するのに使われてるアレです。

後ろに見える灰色の器具にセットして絞り出していきます。

途中まで入れたところ。ファミレスっぽい!具体的にはジョイフルとか回転寿司とかのパフェっぽい!だいたいパフェって下の方がヨーグルトだったりコーンフレークだったりして納得がいかない。わたしはアイスでもヨーグルトでもなくて生クリームがなめたいのよ!っていう人には夢のようなパフェです。ソースは固まらない素材で出来ているので、漏れてこないように割り箸で表面を整えます。
整えたら、いよいよてっぺんのクリームぐるぐる部分を作ります。実家の昔のお風呂、コーキング材で補修されてグニグニ触るのが好きだったなァ…と思い出に浸りながら、グルグルとぐろを巻くと角が横向きになってしまった。

手先の不器用さには定評のあるわたしにも、意外とそれっぽい感じに出来上がりました。ホームセンターでコーキング材買ってきて、なんかの上に絞り出してデコ電用の果物とかくっ付けたら偽Q-potが出来そうです。誰かやって、そしてあわよくばわたしに送ってください!
絞り出したクリームの上に選んだ具をのせていくのですが、選んだ具材がパフェに乗り切れない問題発生。プリン、アイス、マカロンなどの大物ばかり選んでいるとパフェからはみ出る!プリンとアイスを同時にのせようとした彼氏はアイスをマスカットに変更。
それでようやく盛り付けなのですが、これがなかなか難しいのです!なぜなら一度のせたらもう動かせないから!一発勝負のもの(書道とか料理とかメイクとか)に大変弱いデジタル世代のわたしはたいそう苦労しました。デジタルだ〜いすき…

角が横向きに…。頑張ってのせましたがリンゴの向きがちょっとネー。

プリンを豪快にど真ん中にのせ、その上にクリームを絞り出そうとしているところ。
盛り付けが終わったら、カラースプレーをかけます。(カラースプレーも先生が包丁でトントン切って作ってきてくださったもの)

できあがり〜★kawaii!!


↑彼氏のプリンパフェ

↑同じテーブルだった方のパフェ。バランスがよい!

↑別のテーブルの方のパフェ。ブルーがきれい!ベロが青くなるんよね。後ろのほうにはメロン味も見えます。おいしそうや〜。食べられないなんて…
とりあえずパフェはテーブルの隅に置いて、次はお寿司に取りかかります。
★お寿司(手巻き寿司)の作り方★
海苔を三角に巻きます。

海苔だ!本物よりベロベロしてるけど、そっくりだ!セメダインで合わせ目をくっつけます。
具を選びます。

きゅうり、まぐろ、えび、たまごの中から一つ選びます。たまごおいしそう。職人技やね〜。今回の教室では具は全て先生が作ってきてくださったもの(海苔やお米も)でしたが、いつかは具も作ってみたい〜!難しいんだろうなー。えびは尻尾だけで身はないです。面白い!

彩りを考えてわたしはきゅうり、彼氏はまぐろに決定。キュウリのデコボコした感じやマグロの透け感がすごい。
次に酢飯を作ります。

お米です。本物のお米より高い!一粒たりとも無駄にはできない!

紙コップにお米を入れ、このビニローゼっていう液体を混ぜて粘り気を出して盛り付けやすいようにします。ネバネバとツヤツヤが得られます(乾いたらネバネバはなくなります)。すごく臭いです。科学の…科学の匂いが…未来が見えるよ…みたいな匂いです。先生がお寿司を作るときはビニローゼではなく、なんか名前忘れたけど速乾性のものを使うそうです。

お箸で混ぜます。

三角形に巻いた海苔の中にチャチャーっと酢飯を詰めます。お米を詰めたら、具材をギュウと押し込んで出来上がり〜★

おいしそう〜!でもくっせぇ〜!
瞬間接着剤で裏にマグネットをくっつけます。

ドアに張り付く手巻き寿司だー!

約2時間で体験教室終了。すごく面白かったです。場所は大野城まどかぴあの会議室(地元すぎる話題)。JAFが主催のイベントでした。参加者も多く、午前の部と午後の部の2本立てでした。小さい子もたくさんいて、お母さんと一緒に作ったりしてさ〜。おうち持って帰って自慢げに飾ったりすんだろうなー。ちなみに、作ったパフェは表面は乾いているのですが、中身が固まるまでには1週間ほどかかるそうで「倒したりしないように手に持って帰ってくださいねー」とのことで、建物の中は、両手にパフェと寿司を握りしめた人達がウロウロしている不思議空間になっていた。
教室内に飾ってあった食品サンプルの数々。

↑かき氷。先生に「これはどうやって作られているんですか?」と質問してみると「ぷちぷち(梱包材)も使っているんですよフフフ…」とのことでした。でも具体的にどうやるのかは企業秘密だ!

食品サンプルには質感も重要だそうで、このアイスクリームはスプーンですくってみると本当にアイスクリームにそっくりなんです!柔らかさとか…なんか、その…すくったときのめくれ具合とかがさ!冷やしてたら絶対に間違って食べると思う。みんなほじくり返しまくり!なぜ!どうなっているのか!何が材料なのかとんと見当がつかない!
講師は、テレビチャンピオンの食品サンプル王選手権に出場し「色彩の格闘家」と呼ばれた高田直文さんという方でした。食品サンプル作りに関する知識をいろいろと教えてくださり、とても面白かったです。わたしもなんとかの格闘家みたいな名前が欲しい!
http://homepage3.nifty.com/12345/
ご自宅で体験教室もされているそうなので、興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょうか?
このブログ開設してからもっともブロガーっぽい記事になったので、やり遂げた気分でいっぱいです!☆いっぱいつけていいけんね!パフェと寿司を作った後にエステに行ったら「お前の肌は乾ききっている…!あと、肌弱すぎ!」とおねえさんに激しく指摘され(なんか薄々そんな予感はしていたけど)食べれないパフェ作ってる場合じゃなかったけど、でも楽しかったからいいです!ちなみに作った作品はまだすごい匂いを放っているので、風通しが良くて匂いが出ても大して問題ない場所…ということでトイレの棚に置いてあります。
★おまけ★

ニポンジン、ソレ、ウソノオスシ!