ずり落ちるパンツ

日曜日。昼過ぎに起きて恋人の部屋へ。sakusakuを2週分(福岡ではsakusakuは週に一回しか放送してません)とタイガー&ドラゴンBLACK MOONという映画を見る。地下鉄のザジルイ・マル作品ですが、これがとても私の好みで本当に素晴らしかった。車にはねられるアナグマ、戦場、女兵士の死体、裸の子供達、太った一角獣、巨大な豚、羊の群れ、赤ん坊みたいな醜い老婆は終始無線機と会話をしている。部屋に鍵をかけられる。牛乳を何度も零す。一晩中鳴り響くピアノと近親相姦の姉弟。ストーリーは特になく支離滅裂。すごく気持ち悪くて怖い映画だった。全部少女の悪夢かもしれないし、自分の悪夢だったのかもしれないし、頭が混乱して朦朧としながら見た。グロテスクでエロティック、笑いと怒りが同居していて、もし森の中にこんな世界があるなら、と妄想せずにはいられない。ずっと流しっぱなしで眠ってしまいたい映画だった。本当に美しい。私の世界はここにあったと思った。
蜂蜜バター味のお菓子を食べて、寝て、納豆と豚肉買って、パン屋さんでおいしい食パン買って、日曜日は終わり。