浮浪者と私の違い

緑色のTシャツと裾を絞る適当なズボンで、のろのろと自転車を運転していたらすごく浮浪者みたいだったので落ち込んだ。仕事帰りに図書館に寄ってロビーのところで暑さしのぎのためか本物の浮浪人の人に遭遇したけど、ぱっと見、私と大差ない。黒ブチの眼鏡娘に書庫から探し出してきてもらった本を、ベッドに寝そべってだらだら読みながらうたたね。私に足りないものは誠実さや熱烈な願望だな、などと考え、上の空になりながら読んだ本は黒人の青年が初老の白人男性にファックされる話だった。