ンモー

悲しいやら滑稽やらな毎日を書いては消した。最近の良いことといえば、私が悲しくて泣いてたら恋人が黙ったままローゼンメイデンを見せてくれて、私は寝転がったままで用意された桃のアイスだのハンバーグだのを食べながら一日中パジャマのままで雛苺の真似して過ごしたりできることです。そして気が付いたら土曜日の夕方で、表は暗くなってきて、アニメは終わってしまって、また私は泣き出してしまい、そしたらまたお菓子だのスープだのを用意されて食べて寝て、起きたら兎に生死を確認されていた。お風呂に入らない薄汚れたお姫様になることができた。あんなにも憎かった雛苺のことが今は気になって仕方ない。雛苺がいじめられているのを見ると心が痛むし、回転数が下がったような声になっていたときはこんなの雛苺じゃない!と叫んで土砂降りの夜の街に飛び出そうかと思ったくらいでした。真紅の腕がもげたとき、とても悲しくて泣いた。遊園地で偽物の象に草をあげるふりをして、近くにいた見知らぬ子供を騙した。灯台のてっぺんで足の裏がぴりぴりした。猫に筋肉バスターをかけようとすると猫の胴が長すぎてそれはとても困難で、猫は嫌そうな顔をしていたよ、と言う隣の席の男の子に適当に相づちをうった。柔らかい肉を食べ、尽きることのない液体の中に体を沈め、老婆ばかりの村を通り過ぎ、石の壁に残された弾痕をなぞり、日の差さない部屋の片隅で窒息しそうになりながらただ思うことは、私はたくさん眠りたい。