5月5日:コケカキイキイ

朝7時起床。山陰の海沿いの道を通ってひたすら西へ。鳥取砂丘を見ようと近付くとものすごい渋滞に巻き込まれ、悪態をつきながらUターンした。でも地図を見ながら細い道通って渋滞を巧みに避けて砂丘っぽいところにたどり着けたので俺らさすがだよなプゲラって思った。地図ってすごいよね。地図の通りに行ったら目的地にたどり着けるんだもの!砂丘っぽいところは本当の砂丘だったのか分からなかったけど、砂だらけだったので砂丘だったんだと思います。ちなみにその場所にはほとんど人はいませんでした。昔アメリカに行ったときに砂漠でものすごく巨大な木を見た記憶があるのですが、夢だったのかもしれない。途中でコンビニに立ち寄ったらとても風光明媚な場所で、そこは海沿いだったんだけど海はびっくりするほどきれいで、そして何よりコンビニの目の前に漁師小屋って感じの小屋が数軒立ち並んでいて、近くまで行って見たかったけど何か悲惨なことが起きたら嫌なので黙っていた。でも「ここ知っとー!蟲師の舞台になったとこやろ!故郷を捨てた男が住み着いた場所やろ!?」とか適当なことを言っていた。昔は志摩冬青って名前だったという話もした。
午後3時過ぎ、鳥取県境港市に到着。水木しげるロードを見に行く。すごく侘びしい商店街の中に妖怪の像がたくさんあった。水木しげるが有名になってなかったらこの商店街はもう潰れてたかもしれない。それはそれで見てみたかった。本来なら人など全くいないであろう場所に観光客がたくさんいて奇妙な感じだった。本当は日本ではこんな朽ちかけた商店街や木に浸食されてるような集落は全く珍しい光景ではないのだけど、実際に目にすることは少ない。日本のほとんどは田舎だけど、それを目にした人は少ない。と思うとプラスチックシティTOKIOに住んでいない自分がかわいそうになった。昔、母に「海が青いのは空が青いから」と教えられ、あと「拳銃を真上に向けて撃つと自分に当たって死ぬ」とも教えられ、どうやらどっちも本当じゃないっぽいのでショックを受けたのだが、私の目は何を映してもあんましきれいじゃない。お土産にポストカードと金太郎飴を購入。塗り壁の後ろ姿に尻尾みたいのがついてたのが一番の発見でした。
その後、島根へ。夕方になってきたので適当にお風呂に入る。
http://www.ciel-pia.com/yurari/index.html
浮浪者なのに天然温泉。ここはスーパー銭湯みたいな感じだったけど、露天風呂から月がきれいに見えて良かった。風呂上がりに自分の姿を見るとやばいくらいに赤くて怖かった。風呂出て、出雲を通り過ぎ、島根と山口の県境くらいにある道の駅で就寝。深夜0時。トラッカーの人たちも車中で寝てたけど、何故か刃物がたくさん車内に飾ってあって怯えた。包丁研ぎの人やろか…。ツバメがトイレの中で寝てた。あと、この日の夜はずっと海沿いの田舎道を走ってて、民家の横を通り過ぎたのだが、庭に若い男子が5、6人いて(Tシャツに短パン、頭にタオル巻いてた)何故か棒を持って振り回したりしていたのでとても怖かったです。民俗学的にとても怖い出来事のような気がする。

ルンペンツアーはまだまだ続く。写真はまた後でアップします。