卵生

土曜日は小雨の中、水族館へ。妹が水槽に潜ってカメラで鮫を撮影したり、子供からの質問に答えたりするところを見ました。そしたらヘルメットの穴っぽいところから髪の毛がひょろっと出ていたのを見つけてしまい、笑いをこらえることができなかった。妹は子供に「鮫はどうして大きいの?」と聞かれ、どう答えるのだろうとハラハラしていたら、巧みに本題から離れた回答をしていた(小さい種類の鮫もいるんだよ的回答)。それは神様しか知らない。父はペンギンを見て「昆虫に似ている」と言い、どういうところが?と問うと「間違えた。昆虫じゃなくて鳥類(チュウとチョウを間違えたらしい)。ペンギンは鳥に似ている」と言ったので、祖母が昔飼っていたシマリスを見て「リスは卵をどこに生むのかしら」と言ったことを思い出しました。でも私も扉を開けると卵から生まれるきれいな女の人がぐったり横たわっていて、他の扉を開けても全部同じ光景であってほしいと思うので、人のことはあまり言えない。父にペンギンは鳥類だと教えたけどやはりあまり信じていないようだった。そしてお土産コーナーのペンギンのぬいぐるみを本物のペンギンと間違えていた。ラッココーナーではラッコの赤ちゃんを見ようと人だかりが出来ていて、なかなか見ることができず悔しかったので「ラッコの上着が来るよ!」と意地悪そうな声で呟いたけど誰も気付かなかった。しばらくたってようやくラッコの赤ちゃんを見ることが出来たが、ラッコのお母さんは赤ちゃんを腹の上に乗せて泳ぎ回り、しばらくするとそぉい!という感じで赤ちゃんを水の中に投げ捨てていた。ラッコの赤ちゃんは投げ捨てられてもそのままぷかぷかと浮かんでいた。そしてまた母ラッコは赤ラッコを拾ってお腹の上に乗せるという行動を繰り返していた。可愛かったです。イルカは可愛いが目が人間っぽかったのでやや怖かった。イルカは人間よりもずっと賢いので近い将来アーマードスーツを着て人間を滅ぼすという。妹が卵から育てたヒラメやら、妹に怪我を負わせたマンボウやらも見ました。母はお土産コーナーでどうでもいいようなイルカのキーホルダーを買っていた。その後、家族でしゃぶしゃぶを食べ、解散。恋人の部屋に行ってアニメ見て寝た。
日曜日は昼過ぎに起きて、寝過ぎて頭が痛かったので温泉に入ろうと思い、原鶴に行った。広くてきれいだし見晴らしもとても良くて、なんか不思議な風呂だったので気に入った。人も少なかったので快適だった。温泉の横でゆっくり泳ぐ二匹の金魚を眺めながら、ぬるめのお湯の中でゆらゆらした。その後、山っぽい神社が見たくなったので宝珠山に行った。見たら目が潰れるという伝説の宝珠を見ようと思ったけど、本殿は工事中で近寄れなかった。草の生えた無人駅のホームに立ってみたり、水を飲んだりした。適当にうろうろしていたら人が集まっていたので何だろうと思ったら、蛍がいた。いつか口だの耳だのに入ってきそうなくらいたくさんの蛍を見たいけど、今のところそんなにたくさんの蛍は見たことがない。蛍を指にくっつけたまま薄暗い田舎道をてくてく歩いて、お腹が空いてきたので帰った。蛙が蛍を食べるとお腹の中で光ったりするのだろうか。蛍は途中でどこかに飛んでいった。