仕事が好きで悪いか

今日は納期ぎりぎりで冷や汗をかきながらせっせと絵を描いてた。私の今のお仕事は、電話機やファックスなどの取扱説明書に載せるイラストを描くことで、私はまともに絵を描く勉強をしたことないけど(高校の美術の授業くらい)それでも今はベッドに顔を埋めて楽しい…と呟くくらいに楽しい。描くと描いたもののことがとてもよく分かる。私が作った訳じゃないけどなんとなくその機械のことが好きになる。機械にコード差し込むとことか部品を取り付けるとことか蓋を開けた中身とか隅々まで絵にしてしまうと、描いた分だけその機械のことが好きになる。きれいな線が描けたときはとても喜ばしい。よく憎しみやら悲しみやらで訳がわからんことになるけど、私はやっぱりこれでいい。お前は何者だと問われたら私はイラストレーターって答える。泣いて弱いふりをして開き直ってズルズルとずる賢く生きるよりも、私は好きなことをしてニコニコで生きていくんや。何をやってもうまくいかなくても人を好きになれなくても楽しくなくても、死にたくないならやるっきゃねー。私は死にたくねーの。負けず嫌いなの。自殺は全面降伏なの。ビルの屋上の端っこに立ってみればよく分かる。自殺は全面降伏だ。楽しいことを探すのって本当に大変なんだ。早く未来になってロケットの取扱説明書の絵を描く仕事がしたい。明日が少し待ち遠しい。