私は普段から夢と現実の区別が曖昧なのでついうっかり間違えておねしょをしたりしていますが、つらいこと悲しいことがあると現実感がどんどん薄れて全部夢かもしれないと思い出すので危険です。私はいつも嘘が全部私にとっての現実になるようにお祈りしてい…

日曜日、寝たり起きたり。夕方、眼鏡を修理しに行く。間違えてオフィスビルに入ってしまい、誰もいない廊下の向こうから三輪車に乗る子供がギーコギーコとやってくるので絨毯の上で死んだふりをする。ドアの隙間からすごく恐ろしい顔の人が覗いていたような…

帰り際、墓地にある温泉を見に行く。灰色の墓の横を通り過ぎると、足元にはお湯が流れる小さな川があり、水底は硫黄のせいで水色になっている。小川にかけてある板を爪先立ちで渡り、赤土の上を転ばないよう注意深く歩いて行くと、そこに温泉が沸いているの…

土曜日、廃墟になった遊園地と廃墟一歩手前の遊園地をつなぐリフトを見に行きました。リフト乗り場にある小屋のカレンダーは９８年で止まっていて、真っ白いリフトや柵は錆び付いて強風に揺られていた。山の向こうに続く真っ直ぐな線の下には取り残された白…