半笑いの昼

土曜日はいとこの結婚式。早起きして、着付けしてもらう。今回は我が家にある帯の中でも屈指の面白具合を誇る「ジャングルに極楽鳥」を着用。可愛く結んでもらったので嬉しかった。髪の毛は小さいお団子にして、白い花と簪をブッ差したらなかなか可愛かった。カエラちゃんか幸福論の椎名林檎みたいなヅラをかぶりたかったけど間に合わず。ヅラって意外と難しいのね。試着したみたけど単に面白い人になってた。
着付け終わって改めて親族の面々に会うと、叔父に「はなちゃんは繁(新郎の名前)に似とるね」と言われショックを受ける。私の中で繁の印象はといえば・なんかボケーとしてる・なんか口がいつも開いてる・なんか間抜けっぽいというとても悪い印象だったのです。ひどい!それで「もーおじさん、やめてくださいよー」とか言って新郎を見たらば本当に私とそっくりだった。もう目を背けたくなるくらいそっくりだった…。私の顔の悪い部分がよく似てた。いとこ達には「並んだとこ写真撮らせて」だの「新婦の横に立って写真撮らせて」だの言われ、大いに憤慨した。
でも、それだけじゃすまなかった。
挙式はホテルの近くの教会で挙げて、その後ホテルにて披露宴だったのですが、なんかもう面白いくらいに結婚式って感じで、私と妹は半笑いをするしかなかった。新郎新婦の幸せそうな顔を見て「あの二人って何も人生に矛盾なさそうだよね…幸せになりそうだよ…」と呟くばかりであった。ほんと、もう勝手に幸せな一生送ってください。本当におめでとう。
宴もたけなわっていうかどんどん出てくる料理をムッシャムッシャ食べ「ワインください!白!」を連発しだした頃、突然司会の人が「それではここで新郎のいとこさん達に歌ってもらいましょう!曲はてんとうむしのサンバです!」と言い出し…陽気な音楽が始まって…なんか親族に前に追いやられ…マイクを持たされて…いとこ5人とてんとうむしのサンバを…手拍子もしながら…。人前でこんな茶番を演じたのは久しぶりでした。でもきっとこんな茶番を新郎新婦はご所望なのであろう、ならば演じ切ってみせようじゃないの!と思って頑張った。それから、新郎の母と新婦の祖母と新婦の叔母による「いい日旅立ち」のカラオケなども始まり、「山形から参りました、新婦の祖母の弟です。詩吟をさせていただきます」と老人が震えながらソウルミュージックを熱唱したり、事態は素人のど自慢大会の要を呈してきた。
私の親族はやたら仲良しで親族掲示板が2種類もあるくらいなのですが(いっこは画像掲示板)しかもその掲示板では時々本気でバトルをしていることも知ってしまい(そして仲直りもやたら早い)私は恐ろしくなって見るのをやめたのですが、おそらく近いうちにその茶番の模様もアップされることと思います。とても楽しみです。*1

*1:誰も見てないとは思いますが、万が一誰か親戚の皆様でここ見てる人がおられても怒らないでね!繁君の幸せをちゃんと真面目に祈ってますから私!